AMD Radeon RX 7000 series: The Desktop Lineup Speculation
23.3.a u/cyatarow

AMD Radeon RX 7000シリーズ デスクトップ向けラインナップ妄想
23.3.a(2023年3月a版):
置き換え対象の
先代モデル
GPUチップ Radeon CU バス幅 Infinity
Cache
VRAM TBP MSRP
(四捨五入)
性能から見た
適正価格(税込)※
競合GeForce
▼正式発表済み
6950 XT Navi 31 XTX 7900 XTX
96
384
96
24
355
1000 140000 RTX 4080
6900 XT XT 7900 XT
84
320
80
20
315
900 125000 RTX 4080
▼未発表(妄想)
6800 XT Navi 31 XL 7900
72
320
80
20
300
750 100000 RTX 4070 Ti
6800 Navi 32 XT 7800 XT
60
256
64
16
280
600 85000 RTX 4070 Ti
6750/6700 XT XL 7700 XT
48
192
48
12
225
480 68000 RTX 4070
6700 なし
6650/6600 XT Navi 33 XT 7600 XT
32
128
32
8
180
320 44000 RTX 4060 Ti
6600 XL 7600
28
140
240 33000 RTX 4060
6500 XT/6400 XE 7500
20~24
96
24
6
75~100
150 20000 RTX 4050
※注釈
適正価格: 1ドル=130円前後をベースに、消費税10%を加味して計算

RX 7900 XTX & XT(発売済み)

発表直後の情報

日本ではどちらも2022年12月16日に発売された。
しかしXTは当初「TBP: 300W」と発表されていたのに、発売直前になって315Wに引き上げられてしまった。
この15Wはどこから湧いてきたんだ・・・?

ハードウェアエンコードも、残念ながらAV1エンコードに対応したこと以外あまり良くなっていない。
rigaya氏による検証([1] [2] [3] [4])を見る限り、速度も画質も競合他社に比べて大きく劣っている。
ただし上記記事の検証環境が悪い(Bフレームが無効になっている等)という意見も挙がっており、正直なところrigaya氏以外の検証も欲しいところだが、あいにく彼以外でここまで詳細な検証を行っている人物を知らない。

下位モデルの情報

今回のAMDは柄にもなくガードが固く、RDNA 3およびRX 7000シリーズに関するリーク情報はとてつもなく少ない。CPUであるRyzen 7000シリーズのリークはうじゃうじゃ出ていたのに、である。
具体的なラインナップがほとんど見えてこなかったり、CU数などの大まかなスペックもころころ変わったりと、とにかくリーカー泣かせだ。急にどうしたAMD?

過去の情報(クリックで開閉) 以下はRDNA 3の各チップについて、最大CU数に着目した噂の変遷である。上述の通り、内容が二転三転してしまっている。中には発信元のツイートや、果てはアカウントごと消した人まで・・・
また、当初は「CU」の概念がなくなって「WGP」に完全移行し(従来の2CU=1WGPで換算される)、1CUあたりのシェーダーコア数が64から128に増えると言われていたが、どちらも実現しなかった。しかし1CUあたりに発行できる命令が2倍になったので、実質128で計算している人もいる。
Navi 31 Navi 32 Navi 33
2021年1月 160 CU(80×2)
チップレット
? ?
2021年2月 40 CU×? or 80 CU×?
チップレット
? CU×?
チップレット
2021年7月 240 CU(120×2)
チップレット
? CU×2
チップレット
? CU
モノリシック
2021年8月 120 CU(60×2)
チップレット
80 CU(40×2)
チップレット
40 CU
モノリシック
2021年9月 32 CU
モノリシック
2022年5月 A 96 CU(48×2)
チップレット
64 CU(32×2)
チップレット
32 CU
モノリシック
2022年5月 B 96 CU(96×1)
チップレット
64 CU(64×1)
チップレット
2022年8月 96 CU(96×1)
チップレット
84CUの下位モデルもある
60 CU(60×1)
チップレット
32 CU
モノリシック

そんな状況の中、2023年2月に入ってRX 7800系以下の情報がようやく出現した。
なお、Navi 31を更にカットダウンしたモデル(RX 7900 無印?)の存在は今のところ確認されていないが、7900 XTの84CUに対して7800 XTは60CUとかなり開きがあるため、72CUくらいのモデルがあれば自然なラインナップになりそうだ。

RX 7500(?)

RX 7600系よりさらに下を担うエントリークラス(RX 6500 XT~6400の後継)については全くと言っていいほど情報がなく、完全にお手上げ状態だ。
Navi 33より下の製品はRDNA 3ではなくRDNA 2の6nm版で代用するという噂もあったが、もう1年以上前の話な上に続報もないので、2023年の今となっては信憑性は低い。
かといってNavi 33の更に下位のRDNA 3採用チップ(Navi 34?)があるという情報もない。
そもそも6500 XT~6400に使われたNavi 24自体、本来はノートPC専用のチップにする予定だったのが、理由は不明ながら急遽デスクトップ向けへの投入も決まったことが示唆されている
おそらくAMDとしては、このようなエントリークラスの単体GPUをRX 6000シリーズの時点で切り捨てたかったのかもしれない。GeForceではRTX 30シリーズで実際にそうなった(最下位モデルであるRTX 3050ですら、TGPは130W)のも影響している?
RX 7000シリーズでは今度こそエントリークラスを切り捨てて、「500」番以下の製品の開発をきっぱりやめる可能性も考えられる。

しかし、希望はまだ潰えたわけではない!
注目すべきポイントとして、Intelがメモリ6GBでTBP 75Wなエントリーモデル(Arc A380)を投入していることが挙げられる。
AMDがその対抗として、Navi 33をさらにカットダウンしたモデルを投入する可能性に、個人的には賭けてみたい。(冒頭の表を参照)