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Radeon RX 6000シリーズ ラインナップ妄想 (2021-03-21) - u/cyatarow

2021-03-21: 6700XTの「C1」「C5」の話題と、Navi 23の新情報の出現に合わせて更新
GPUコア Radeon CU バス幅 Inf.C. VRAM TBP 競合GeForce
Navi 21 XTX RX 6900 XT 80 256-bit 128 MB 16 GB 300 W RTX 3090
Navi 21 XT RX 6800 XT 72 256-bit 128 MB 16 GB 300 W RTX 3080
Navi 21 XL RX 6800 60 256-bit 128 MB 16 GB 250 W RTX 3070
Navi 22 XT RX 6700 XT 40 192-bit 96 MB 12 GB 230 W RTX 3060 Ti
ここまで 登場済
Navi 22 XL RX 6700 36 192-bit 96 MB 6or12 180 W RTX 3060
Navi 22 XE RX 6600 XT 32 192-bit 96 MB 6or12 150 W RTX 3050 Ti
Navi 23 XT RX 6600 32 128-bit 64 MB 8 GB 140 W ?
Navi 23 XL RX 6500 ?? 24 128-bit 64 MB 8 GB 110 W RTX 3050
Navi 23 ?? RX 6400 ?? 16 96-bit ? 6 GB 75 W RTX 3040 ??
Navi 24 ?? RX 6300 ?? 10 96-bit ? 6 GB 50 W GT 3030 ??

RX 6700 XT(発売済み)

発売済みだが、気になる情報があったので記す。
※縦スクロールで閲覧可能

知ったこと : Navi 22/RX 6700 XTは、これまでのRadeonと違って、ブーストクロック等が個体によってちょっと違う。リファレンスでも同様みたい。
分からないこと : 大半のモデルのREV IDはC1。だけれど、一部のモデルはC5になってる。差は不明。下位モデルがC5だとするなら、電力 (文字数

— 遠坂小町@Komachi (@KOMACHI_ENSAKA) March 19, 2021

MorePowerToolなんかを使って、C1のvBIOSとC5のvBIOSを比べれば分かりそうなものだけれど、同じ製品名で明記せずに分けるのが気に食わない。
以前NVさんがTuringのときやってたNon-A or Aモデルみたいなのを感じる。

— 遠坂小町@Komachi (@KOMACHI_ENSAKA) March 19, 2021

Sapphire! 😎 pic.twitter.com/KBvJFAVAZo

— Lance Lee (@yslancelee) March 19, 2021

No problem. Yes, it’s Pulse. Actually... real strange thing is that not every MBA card has same boost clock. 😎

— Lance Lee (@yslancelee) March 19, 2021

Power limit is set by AIB with bios. C5 has also 186W GPU PPT same with C1.

— Lance Lee (@yslancelee) March 19, 2021

?
Navi 22 XT MBA = C1 RX 6700 XT Ref.
Navi 22 XT AIB = C1 RX 6700 XT AIB Model.
Navi 22 XTLH AIB = C5 RX 6700 XT AIB Model.

— 遠坂小町@Komachi (@KOMACHI_ENSAKA) March 19, 2021

PulseやらHellhoundがXTLHみたいですけど、よーわからん。

— 遠坂小町@Komachi (@KOMACHI_ENSAKA) March 19, 2021

200W前半で収まっている辺り、やっぱりXTLHはXT (他のAIB/MBAモデル)とはちょっと違いそう。
>[Guru3D] Powercolor Radeon RX 6700 XT Hellhound review - Hardware setup | Power consumption https://t.co/1nWx7FQ9CL

— 遠坂小町@Komachi (@KOMACHI_ENSAKA) March 19, 2021

仕様的な差はありそうだけれど、体感で分かるような違いはなさそうなので、なんならXTLHの方が扱いやすそうまである。

— 遠坂小町@Komachi (@KOMACHI_ENSAKA) March 19, 2021

6700 XT、230Wとは別に190Wも実在するんでしょうけれど (IDにC1とC5があるし)、190WはOEM向けだったりするんでしょうか。

— 遠坂小町@Komachi (@KOMACHI_ENSAKA) March 5, 2021

I was told that it does exist (Coreteks is right), although I don't know if OEM only, unfortunately.

— RedGamingTech (@RedGamingTech) March 5, 2021
どうやら、同じ6700XTでも、GPU-Z内のRevision表記が「C1」のものと「C5」のものが混在している模様。
ほとんどのモデルはC1だが、少なくともSAPPHIRE PULSEやPowerColor HellhoundはC5になっているようだ。
C5であるHellhoundのレビューを見る限り、ゲーム中の消費電力は200Wで、217Wのリファレンスモデルや、230W台のオーバークロックモデルよりも低くなっている。

6700XTについて、発売前には「オーバークロック仕様で消費電力230Wの『ASIC A』」と「リファレンス仕様で消費電力189Wの『ASIC B』」の2種類がある、という情報が流れていて、結局リファレンスモデルがASIC A相当で出たために、噂は否定されたかのように見えた。
だが、C1とC5の存在や、Hellhoundの消費電力の低さ(189Wよりは少々高いが)から考えると、C1がASIC Aで、C5がASIC Bとすれば辻褄が合う。
つまり、6700XTのASIC A・Bの噂は否定されてはいなかった。

RX 6700 無印

最初こそ「ASIC B = 6700無印?」と考えたりもしたが、ASIC A・Bの噂が否定しきれないこと(情報中でも、6700XTのASIC Bと6700無印は分けて記載されていた)や、ASIC Bを6700無印に持っていくには、XTとの差別化要素があまりに少なすぎる(クロックと消費電力だけ)ことを考えると、無理があるように思えてきた。
無理のない案を考えるとすれば、前世代の5700無印の仕様を踏襲する案だろうか。
Radeon CU バス幅 Inf.C. VRAM TBP 競合GeForce
5700踏襲 RX 6700 36 192-bit 96 MB 6or12 180 W RTX 3060
(ASIC B) RX 6700 40 192-bit 96 MB 6or12 190 W RTX 3060
ところで、6700無印のVRAMが6GBになるとかいうリーク、実現なんかしたらダメだぞ
実際、競合のRTX3060無印が12GB積んでいて、しかもAMD自身が6700XTの発表時に「WQHDでは8GBだと足りないぞ」とも宣伝している。
Navi 21を使用した、6900XT・6800XT・6800無印の3つは、どれも4Kターゲットだった。6700XTのすぐ下、6700無印がいきなりフルHDターゲット、というのは急すぎて考えにくい。WQHDターゲットは6700無印でも維持されるだろう。
そんな6700無印が、6GBまで落としたりしたら、前述の宣伝が嘘になりかねない。
6GBモデルと12GBモデルの2モデル体制で売り出すという可能性もあるが(RX480や5500XTが4GB・8GBの2モデル体制だった)、とにかく6GBだけというのはやめてほしい。

RX 6600 (XT? 無印?)

一応、EECに登録された製品名によると、VRAMは12GB(→バス幅は192bitか)、製品名に「XT」がつくらしい。
このグレードでは、ターゲットがWQHDなのか、それともフルHDなのか怪しくなってくる。
前世代5600XTのときは、WQHDではなくフルHD(最高画質設定)をターゲットとしていた。
もしかしたら、RDNA2で効率が上がったことにより、6600ではWQHDもこなせるようになるのかもしれないが。(フルHDターゲットだったとしたら12GBは過剰である)

GPUコアの面でも、Navi 22なのかNavi 23なのか、全く予想できない。
5000シリーズの仕様を踏襲するならば、6700と同じNavi 22になりそうだが、5000シリーズのときは5700無印と5600XTの実性能が近かった(CU数に至っては全く同じ36基)ため、差別化がうまくできず、5700無印の存在意義を潰してしまっていた。
(とはいえ、5600XT自体がRTX2060Superへの対抗策として出されたという経緯があるので、仕方ないところもある)
ちなみに、OEM限定の5600無印は32CUであり、同XTよりも削られているので、Navi 22のまま差別化するとしたらこのあたりが最適か

Navi 23のスペックについて、詳細な言及がもたらされた。ターゲットはフルHD解像度で、CUは32基、Infinity Cacheは64MB、そしてVRAM容量は8GB(バス幅128-bit)となる模様。
Navi 23はNavi 14(最大24CU)の後継だと考えていただけに、最大32CUで出るというのは意外だった。
6700無印の存在意義を潰さないよう、きっちり差別化をするという前提で6700無印より下のグレードを作るとしたら、Navi 22をさらにカットダウンして32CUにすればいい(Navi 10のときと同じ)かと思ったが、Navi 23が最大32CUになるという情報を見て混乱している。
(ついでに、Navi 23のメモリチャネルあたりのInfinity CacheはNavi 22のものよりも半減するという話があり、バス幅128-bitならば64MBではなく32MBになると予想していたが、そこまで単純な話ではないのだろうか?)

6600のグレードでもXTと無印に分かれている、と考えるのが楽かもしれない。(XT→WQHD、無印→フルHD)
6600が無印かXTのどちらか一方のみの場合
Radeon CU バス幅 Inf.C. VRAM TBP 競合GeForce
N22・WQHD RX 6600 ?? 32 192-bit 96 MB 6or12 140~160Wくらい RTX 3050 Ti
N22・FHD RX 6600 ?? 32 128-bit 64 MB 8 GB RTX 3050 Ti
N23・FHD RX 6600 ?? 32 128-bit 64 MB 8 GB RTX 3050 Ti

6600がXTと無印に分かれている場合
Radeon CU バス幅 Inf.C. VRAM TBP 競合GeForce
XTがN22で
無印がN23なら
RX 6600 XT 32 192-bit 96 MB 6or12 150 W RTX 3050 Ti
RX 6600 32 128-bit 64 MB 8 GB 140 W ?
XTも無印も
両方N23なら
RX 6600 XT 32 128-bit 64 MB 8 GB 150 W RTX 3050 Ti
RX 6600 28 128-bit 64 MB 8 GB 130 W ?

(参考)5000シリーズのラインナップ抜粋
GPUコア Radeon CU バス幅 Inf.C. VRAM TBP 競合GeForce
Navi 10 XL RX 5700 36 256-bit なし 8 GB 180 W RTX 2060(S)
Navi 10 XLE RX 5600 XT 36 192-bit なし 6 GB 160 W RTX 2060(S)
Navi 10 XE RX 5600 32 192-bit なし 6 GB 150 W ?

RX 6500 (XT? 無印?)

もうここまで来たらフルHD確定だろ
5000シリーズのときは、5600以上と5500XT以下とでGPUコアが分かれていた(Navi 10, Navi 14)。
上述の6600がNavi 22だろうがNavi 23だろうが、6500はNavi 23が割り当てられるはず。
GPUコア Radeon CU バス幅 Inf.C. VRAM TBP 競合GeForce
Navi 23 RX 6500 ?? 24 128-bit 32 MB 8 GB 110 W RTX 3050

(参考)5000シリーズのラインナップ抜粋
GPUコア Radeon CU バス幅 Inf.C. VRAM TBP 競合GeForce
Navi 14 XTX RX 5500 XT 22 128-bit なし 4or8 130 W GTX 1660
Navi 14 XT RX 5500 22 128-bit なし 4 GB 150 W ?
※5500無印はOEM限定。とはいっても、8GBモデルが無いという点以外は、XTの定格と同じ仕様なのに、なぜかTBPが高い。

ところで、5500XTに使われたNavi 14だが、本来はフルスペックなら24CUである。では、そのフルスペックNavi 14はどこへ行ったのかというと、Appleだった。(iMacとMacbook Pro)
6500で24CUを実現できるならば、5500XTから順調に進化したことをアピールできるが、果たして…。

そして、RX 6400以下についてだが、このまま順当に行くと、TBPは75W以下の、補助電源不要な製品になるだろう。
しかし、AMDに補助電源不要なロークラスモデルを作る気があるのか疑わしい。5000シリーズのときは、5500XTはおろか、それよりもグレードが下で、OEM限定の5300ですら100W必要だったほどだ。
Navi 24というGPUコアの存在が噂されているが、CU数はおろか、デスクトップGPUに使われるのかどうかさえ確信が持てない。
補助電源不要なRadeonは、RX560でおしまいなのだろうか?