2021-03-21更新版はコチラ

Radeon RX 6000シリーズ ラインナップ妄想

GPUコア Radeon CU バス幅 Inf.C. VRAM TBP 競合GeForce
Navi 21 XTX RX 6900 XT 80 256-bit 128 MB 16 GB 300 W RTX 3090
Navi 21 XT RX 6800 XT 72 256-bit 128 MB 16 GB 300 W RTX 3080
Navi 21 XL RX 6800 60 256-bit 128 MB 16 GB 250 W RTX 3070
Navi 22 XT RX 6700 XT 40 192-bit 96 MB 12 GB 230 W RTX 3060 Ti
ここまで 登場済
Navi 22 XL RX 6700 36 192-bit 96 MB 12 GB 190 W RTX 3060
Navi 22 XE RX 6600 ?? 32 128-bit 64 MB 8 GB 150 W RTX 3050 Ti
Navi 23 ?? RX 6500 ?? 24 128-bit 32 MB 8 GB 100 W RTX 3050
Navi 23 ?? RX 6400 ?? 22 128-bit 32 MB 8 GB 75 W RTX 3040 ??
Navi 24 ?? RX 6300 ?? 12 96-bit ? 4 GB 50 W GT 3030 ??

RX 6700 無印

もともと6700XTには「オーバークロック仕様で消費電力230Wの『ASIC A』」と「リファレンス仕様で消費電力189Wの『ASIC B』」の2種類がある、という噂があったが、結局リファレンスモデルがASIC A相当で出てしまったので、「じゃあASIC Bって何だったんだ(# ゚Д゚)ゴルァ」と混乱している。
それで、「もしや6700無印がASIC Bなのか?」と考えた。以下、ASIC Bの仕様を持ってくる案と、(ASIC AだのBだのという噂は全部デタラメという前提で)前世代の5700無印の仕様を踏襲する案を記す。
Radeon CU バス幅 Inf.C. VRAM TBP 競合GeForce
ASIC B RX 6700 40 192-bit 96 MB 12 GB 190 W RTX 3060
5700踏襲 RX 6700 36 192-bit 96 MB 12 GB 180 W RTX 3060
ただ、ASIC B案だと、6700XTとの差別化がクロック周波数と消費電力以外できないということになり、商品展開がやりにくくなる。(差別化云々は下記6600の項目を参照)

ところで、6700無印のVRAMが6GBになるとかいうリーク、実現なんかしたらダメだぞ
実際、競合のRTX3060無印が12GB積んでいて、しかもAMD自身が6700XTの発表時に「WQHDでは8GBだと足りないぞ」とも宣伝している。
Navi 21を使用した、6900XT・6800XT・6800無印の3つは、どれも4Kターゲットだった。6700XTのすぐ下、6700無印がいきなりフルHDターゲット、というのは急すぎて考えにくい。WQHDターゲットは6700無印でも維持されるだろう。
そんな6700無印が、6GBまで落としたりしたら、前述の宣伝が嘘になりかねない。
6GBモデルと12GBモデルの2モデル体制で売り出すという可能性もあるが(RX480や5500XTが4GB・8GBの2モデル体制だった)、とにかく6GBだけというのはやめてほしい。

RX 6600 (XT? 無印?)

一応、EECに登録された製品名によると、VRAMは12GB(→バス幅は192bitか)、製品名に「XT」がつくらしい。
このグレードでは、ターゲットがWQHDなのか、それともフルHDなのか怪しくなってくる。
前世代5600XTのときは、WQHDではなくフルHD(最高画質設定)をターゲットとしていた。
もしかしたら、RDNA2で効率が上がったことにより、6600ではWQHDもこなせるようになるのかもしれないが。(フルHDターゲットだったとしたら12GBは過剰である)

GPUコアの面でも、Navi 22なのかNavi 23なのか、全く予想できない。
5000シリーズの仕様を踏襲するならば、6700と同じNavi 22になりそうだが、5000シリーズのときは5700無印と5600XTの実性能が近かった(CU数に至っては全く同じ36基)ため、差別化がうまくできず、5700無印の存在意義を潰してしまっていた。
(とはいえ、5600XT自体がRTX2060Superへの対抗策として出されたという経緯があるので、仕方ないところもある)
ちなみに、OEM限定の5600無印は32CUであり、同XTよりも削られているので、Navi 22のまま差別化するとしたらこのあたりが最適か。
Radeon CU バス幅 Inf.C. VRAM TBP 競合GeForce
N22・WQHD RX 6600 32 192-bit 96 MB 12 GB 150 W RTX 3050 Ti
N22・FHD RX 6600 32 128-bit 64 MB 8 GB 150 W RTX 3050 Ti
N23・FHD RX 6600 24 128-bit 32 MB 8 GB 140 W RTX 3050 Ti
(Navi 23のInfinity Cacheが64MBではなく32MBなのはこちらを参照)

(参考) Radeon CU バス幅 Inf.C. VRAM TBP 競合GeForce
Navi 10 XL RX 5700 36 256-bit なし 8 GB 180 W RTX 2060(S)
Navi 10 XLE RX 5600 XT 36 192-bit なし 6 GB 160 W RTX 2060(S)
Navi 10 XE RX 5600 32 192-bit なし 6 GB 150 W ?

RX 6500 (XT? 無印?)

もうここまで来たらフルHD確定だろ
5000シリーズのときは、5600以上と5500XT以下とでGPUコアが分かれていた(Navi 10, Navi 14)。
上述の6600がNavi 22だろうがNavi 23だろうが、6500はNavi 23が割り当てられるはず。
Radeon CU バス幅 Inf.C. VRAM TBP 競合GeForce
6600がN22の場合 RX 6500 ?? 24 128-bit 32 MB 8 GB 110 W RTX 3050
6600がN23の場合 RX 6500 ?? 20 128-bit 32 MB 8 GB 100 W RTX 3050

(参考) Radeon CU バス幅 Inf.C. VRAM TBP 競合GeForce
Navi 14 XTX RX 5500 XT 22 128-bit なし 4or8 130 W GTX 1660
Navi 14 XT RX 5500 22 128-bit なし 4 GB 150 W ?
※5500無印はOEM限定。とはいっても、8GBモデルが無いという点以外は、XTの定格と同じ仕様なのに、なぜかTBPが高い。

ところで、5500XTに使われたNavi 14だが、本来はフルスペックなら24CUである。では、そのフルスペックNavi 14はどこへ行ったのかというと、Appleだった。(iMacとMacbook Pro)
果たして、6000シリーズでは24CUフルスペックのGPUをゲーマーに提供できるのだろうか?

そして、RX 6400以下についてだが、このまま順当に行くと、TBPは75W以下の、補助電源不要な製品になるだろう。
しかし、AMDに補助電源不要なロークラスモデルを作る気があるのか疑わしい。5000シリーズのときは、5500XTはおろか、それよりもグレードが下で、OEM限定の5300ですら100W必要だったほどだ。
Navi 24というGPUコアの存在が噂されているが、CU数はおろか、デスクトップGPUに使われるのかどうかさえ確信が持てない。
補助電源不要なRadeonは、RX560でおしまいなのだろうか?